赤いミルク缶のおばあちゃん

charkha2007-08-31

村を通り過ぎようと車のスーピードをあげると、前方に何かをブラブラ提げて歩いているおばあちゃんがいる。
赤いミルク缶だ。
チャルカのように花瓶の変わりとかディスプレイではなく、本来の役割、ミルクを運ぶ缶として使っている。
スピードを落とし、後をつけるように進んだ。
私たちに気付いたおばあちゃんは、計ったように赤い柵の前で止まり、手を振る。
このおばあちゃんが着てる服は、民族衣装とは言わないのだろうが、典型的な普段着。
みんなして同じ形のベストと、ブラウスと、スカートと、頭にスカーフ。
柄もそんなにバリエーションはない。
お揃いのような格好をした人に次々と出会う。
選ぶほどいろんな生地がないようだ。
ベストは手編みで黒か赤か白。
ブラウスは手縫いでボタンホールもジグザグとかがってあり、ついているのはガラスボタン
スカートは必ず柄もので、無地はない。
ベストもブラウスも、日本でもかわいく着れそうな気がする。
ルーマニアの蚤の市で1セット買った。
涼しくなるのが待ち遠しい。