牛飼いの群れと犬

charkha2007-08-30

国道から入ると、このあたりは小高い丘と平原が続く。
カルパチア山脈という。
村の家々では、牛と山羊と羊と鶏を飼っている。
朝、牛飼いと羊飼いが家を回って動物を預かる。
日中は放牧し、水飲み場に連れてゆき、夕方また家に連れて帰る。
カウベルと犬の吠える声が聞こえてきたら、家の前では家人が自分の家畜が帰ってくるのを待つ。
群れから離れてどこかへ行ってしまう牛を、牛飼いが杖で群れに戻し
怪しいものを見つけたら、犬はそこに一直線でかけてゆき唸る。
何度、犬に吠えられたことか。
村に入るとどことなく、そんな動物の匂いがするし、いろんなフンが落っこちている。
舗装されていない穴ぼこだらけの道路も多く、両方に気を配るのは至難の技。
穴か、フンか?
車の私達は穴を避けることを選んだ。