ロマンティックな飛行

charkha2009-06-19

旅の締めに素敵なことがふたつ。
飛行機の座席がビジネスに変わって、ぐっすり寝れて楽チンだったこと。
席に余裕があったかららしくラッキー。
もうひとつは隣の席のおじさん。
座ったときから、テーブルは右側から引っ張り出してスクリーンは左側で、と何かと世話を焼いてくれる。
出発して5時間ぐらいたったあたり、氷原が見えてたからシベリアと思う。
おじさんがとても遠慮がちにそぉっと起こしてくれた。
「So romantic」って言って外を見るようにうながされ……それは本当にロマンティックな光景で。
オレンジ色のグラデーションと、ほそ〜い月と、昼でも夜でもない時間があった。

機嫌よく大阪に着いたと思いきや、スーツケースがへしゃげて形をとどめていないほど。
新しいのと交換します、赤でいいですか、とてきぱき処理されて、壊れたスーツケースはこじ開けられて詰め替えられるけど。
物は壊れ寿命があるとわかりつつ、一緒に旅したものだけに悲しかった。
ほんと、いろんなことがある。
いいことも、よくないことも、ちゃんと両方あるんだなぁ。