バナナ箱を手に入れるまで

ブダペストからこんにちは。
今日もなかなか暑い。

午後には荷物の集荷があるのだが、適当な箱が手に入れられず、まだ詰められていない。
朝からバナナ箱をもらいに果物屋に行ったらなかった。
ここのお姉さんが優しい人で、隣の雑貨屋、向かいのバーガーキング、スーパーと一緒に行って頼んでくれたけど手ごろな箱がない。
あきらめかけた瞬間、バナナ箱を両手に持ったお姉さんが目に入り二人で追っかけた。
スーパーの前で本を売っている人で、それは並べた本が入っていたとりあえず空いた箱だった。
本は売れるだろうからいいわよと、2つとも譲ってくれた。
たかがバナナ箱だけど、それこそ空に向かって「ありがとー!」と叫びたくなるほどうれしかった。

荷造りを終え、お昼ご飯を食べにカフェへ。
前の席の女の子が犬のぬいぐるみを手に「ワン」とちょっかいを出してくる。
ちゃんと食べなさいと、お父さんに怒られても懲りない。
デザートのアイスクリームよりも日本人がおもしろかったみたいだ。
ワンワンと言いながら手を振って帰って行った。