メゾークゥヴェシュドとタルド

charkha2008-11-19


ハンガリーの代表的な刺しゅうのひとつ『マチョー刺しゅう』で知られているメゾークゥヴェシュドへ行った。
ここの刺しゅうの特徴は、色は赤と青、モチーフは鳥。
まずは博物館で重いほど刺しゅうがほどこされた衣装の展示を見て、次にシカンゼンヘ。
英語の話せる人が待っていてくれて、この地方の人がなぜ着るものに凝ったかの話が興味深かった。
自分たちのアイデンティティの表現としと、出身の村の決まったモチーフと色の衣装ができていったらしい。
もともとこのあたりは農業が盛んなところ、というか農業しかない。
大抵の家族は大人数で、一部の裕福な家庭は別として、出稼ぎに出る人が多かったそうだ。
春、夏、秋と収穫が終わるまで家を離れることになる。
自分の出身地の衣装を身につけ、自分が誰であるかを大切にしてきた人たち。
昔の家が残されていて、それは小さくて質素で、衣装の豪華さからは想像できないほどの佇まい。
話を聞いていて切なくなった。
午後からはメゾークゥヴェシュドの隣り村のタルドへ。
タルドは赤と青、クロスステッチが特徴。
もうひとつ、センティシュトヴァーンという村があって、この3つでマチョーが成り立っている。
3つ目は時間がなくてまた今度。
ディープなハンガリーを訪ねる2日間の小旅行が終わり、ブダペストへもどる。